神社はなぜ瓦屋根ではないのか

2017-10-12 category : お知らせ 

先日、私(専務の妻です)の妹が伊勢神宮を参り、屋根の写真を送ってくれました。盛りっと膨らんだ、むくり屋根です(そのまんまのネーミングですね)。

皆さん神社の屋根をじっくり見たことがありますか?実は神社にはほとんど瓦が使われないんです。

なぜかと言うと、瓦屋根は仏教と共に中国から伝わったものなので、仏教建築との差異を意識的に避けているという説が有力です。

神社は日本固有の神様の住まいなので、伝統的な檜皮葺(ひわだぶき)や杮葺き(こけらぶき)を用いることが多いですが、近世では銅板葺きも増えてきました。

ちなみに杮(こけら)は柿(かき)とは別字です。こけらとは、木材を削った際の木片のことです。

こけら葺きは、木材の薄板を使う工法のことです。

劇場などで初めての公演を「こけら落とし」と言いますが、これは建築工事の最後に屋根などの木片を払うことからきています。

そしてまた、神社建築の特徴として「屋根に妻をもつ」ことがあげられます。

さて、「妻」という言葉がなぜ出てくるのか。

瓦屋さんの妻としては以前から【切妻造】という言葉の語源が気になっておりました。

このお話は、また次回!

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